呼子町小川島 川副理平治さん(明38生)

 お城ばさい、築(つが)かすのにね、

(だい)なっとん人柱が立てんことにゃあ、

横ぎれした者ば人柱に立ちゅうで庄屋さんが言わしたちゅう。

ところが自分がそれだけ覚悟をして、

あの、布(きれ)を横ぎれでふせて来とらしたて。

それから庄屋さんが、その身代わり人柱に立ったていうような話。

そいけん、いっちょん娘がもの言わん。

父は長良の人柱

て、そう言う風に歌詠みをしたて言う話。

(出典 未発刊)

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