鳥栖市藤木町 森 金作さん(明35生)

 ギャアギャア蛙(びき)が牛のほんの大きな足で

踏まれようでしたげなけん、ビックリしたけんで、

大きな体の太かとで、大きな足のこう大きかったが、

踏もうとしたけん、危のう踏み殺さるでした。

「どのくらい太かったか」

おっ母さんが、腹ばこう膨(ふく)らかして、

「まあーだ、太かった」

「このくらいか」

また、一生懸命膨らかして、そうしたっちゃ、

「まっと太かった」って、うんと膨らかしよったら、

腹のバチンとパンクしたって。

(西南大の資料)

〔笑話、その他〕

(鳥栖の口承文芸 P224)

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