神埼市神埼町尾崎西分 山口秀次郎さん(17)

  蛇取橋ち言(ゆ)うてありますね。

そこで蛇を捕った。そいから、少し北に小さい祠(ほこら)があるでしょう。

あすこに埋めてあるち言う、聞き伝えです。

それから、逆(さか)さになるでしょうが。

伏部、そこに柏の木でふすべたち言うごた話を聞くですが、

苦しがった蛇はのたうって今の西郷学校辺(にき)ば、

逃げたので、蛇貫堤(へびぬきでえ)ができたち言う話です。

そいから、尾崎、尾崎は大蛇のその、尾のあっとかち言う所をですね、

部落の名前になっている。

花手、花手は大蛇の鼻があったち言うような、

そう言うようなことを小さい時から聞きよった。

〔文化叙事伝説 (起源)

 (出典 吉野ケ里の民話 P198)

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