神埼市神埼町尾崎西分 山口秀次郎さん(明17生)
蛇取橋ち言(ゆ)うてありますね。
そこで蛇を捕った。そいから、少し北に小さい祠(ほこら)があるでしょう。
あすこに埋めてあるち言う、聞き伝えです。
それから、逆(さか)さになるでしょうが。
伏部、そこに柏の木でふすべたち言うごた話を聞くですが、
苦しがった蛇はのたうって今の西郷学校辺(にき)ば、
逃げたので、蛇貫堤(へびぬきでえ)ができたち言う話です。
そいから、尾崎、尾崎は大蛇のその、尾のあっとかち言う所をですね、
部落の名前になっている。
花手、花手は大蛇の鼻があったち言うような、
そう言うようなことを小さい時から聞きよった。
〔文化叙事伝説 (起源)〕
(出典 吉野ケ里の民話 P198)
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