唐津市馬渡島 浦丸 亘さん(大7生)

 馬渡島ちゅうのは、昔の、

馬渡島は小笠原の殿様の馬をこらせあの、養育してあったと聞きますね。

そいで馬渡島ちゅうですね。

そしてあの、名馬ヶ崎ちゅうですね、燈台がありますね。

あそこであの、きれいなあの、駒がですね、名馬になったそうです。

そいであの、大きくなるとその駒をあの、殿様ですね、

船に来てですね、持って行かれたと言う話ですね。

そいであの、そこの名馬ヶ崎の燈台のあるところは、

あの、もう駒が食べるようないい草が伸びてですね。

そいでもう、そこで駒が草を食べて、いい駒ができよったとですね。

そんな風に名馬ヶ崎と、名馬ができよったですね。

そいであの、家の婆ちゃんが聞かせたのは、

馬込て番所の下に、馬込ちゅうところがあるのが、

年に一回かあの、今でいうなら青年さんたちがですね、

もう派手につけてですね、そして、その、お弁当持って行って、

そこに駒を集めてですね、そして入野から殿様に。

〔伝説〕

(出典 未発刊)

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