伊万里市波多津町田代 古賀徳之助さん(明40生)

 ぐずがま、ち言う山のちいたところのあっですもんね。

それはですね、あの、この今の家ん下が、堀のごてしとった。

そしてそこが、(せぼ)うなって岩のあったそうです。

そいでその、堀の中にぐずばいっぱいおったそうです。

そいが、その、その岩ん上おって、登って、つうばほしぎゃ登るて。

そいけんぐずがまて名のちいちょる。

ぐうずて言うですもんね、亀のごたっとの川におっでしょ。

ぐずの岩ん上登って遊びよったけん、

そいけんそこはぐずだまて名のちいちょっと。

今でもぐずがまて言うですもんね。

(出典 未発刊)

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