鹿島市鮒越 松尾七郎さん(大14生)

 鼠は、あぎゃんと、そんこんしておったとの、

あの、牛の、わが、あの、子(ね)・丑(うし)ば決みゅうで、

ウロチイて来たとこれぇ、鼠(ねずみ)ゃあ、

わが昼(ひん)寝(ね)したごとしておったとの、

あの、牛ん背中(ごちゃあ)ん上、ヒョコッて乗って、

あの、子(ね)がいちばん口なったあ、ち言(ゅ)うごたっ話ば、

えて聞きおったなたあ。

[大成 一二 十二支の由来(AT二七五)]

(出典 未発刊)

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