鹿島市納富分 田中明人さん(大13生)

 昔のは龍宿浦(やのうら)に住んどったところが、

洞穴に大蛇が棲んどったとか、為朝が来たから、龍をあの、

射ったから龍を殺そうということで為朝が

矢を射(う)ったわけですね。

それが龍に当たったとが、立ったちゅうとが矢立

(矢答と龍宿浦の中間より、チョッと上の方にある)ちゅうですね。

そいで結局、矢答の下の太良に今度(こんだぁ)、

いわゆる流矢というのがある。

そいぎぃ、そこが結局、為朝が射った矢が流れたと。

そいから流矢と。

[文化叙事伝説(起源)]

(出典 未発刊)

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