嬉野町東吉田 梶原ハマさん(明29生)

 侍とね、立派な娘がいたそうです。

それで、好きになって侍さんになって来ていたということです。

その娘は、好きだったか。

それで、蛇(くちなわ)が、

「三月三日の蓬餅と桃酒と飲むぎとは、その子供の下っ」と言って、

大抵、叫んで鳴いていたと言う話を聞いていましたよ。

その人、蛇だったそうですねぇ。

(出典 嬉野の民話 P60)

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