嬉野町真上吉田 辻 ハンさん(明38生)

 むかし。

人間に蛇が化けて通うて来て、そうして娘が妊娠になったそうですねぇ。

そうしたら、

「三月節供の桃酒ば飲むぎぃ、その子の、あの、下っけん」て言うて、

三月節供には桃酒ちゅうて、私(あたい)どんも、

あの、桃の枝ばさしてすっごとしよったです。

(出典 嬉野の民話 P60)

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