嬉野町西吉田 山口フヂさん(明42生)

 あの、畑をしよる時に、鶴が怪我したか何かじゃなかったかね。

そして助けてもろうたから、あの、きれいな女の娘さんになって来て、

「もう、娘さんになしてくいろ」ち言うて、来て。

そして、

「あの、自分がここにおるときは絶対に開けていかん」て。

そして、そんなして織物が高く売れるもんだから、

どんなにしてしよるものか、その男の方がね、覗いて正体を見破られて。

そしてやせ細って飛んで行く。

(出典 嬉野の民話 P73)

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