鳥栖市立石町 綾部テル子さん(大10生)

 何か、継母があのねぇ、あの、釜で子供ば炊きよったね。

その、旅人が来てから、

「あの、何ば炊きよんさっ」ち言(ゅ)うたら、

「豆ば炊きよっ。味噌豆炊きよっ」ち言われてですね。

そして、帰ってあれしたら、そん時、子供ば炊いとったけんですね、

あの、そぎゃなことあるけん、

七里立ち返ってでん、食べて行かにゃちゅうことを、

聞きよっただけです。

[二一九 継子の釜茹(cf.AT七五一)]類話

(出典 鳥栖の口承文芸 P130)

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