武雄市西川登神六 竹次キサさん(明33生)

 むかあし、お釈迦さんが死になさっ時、

蚯蚓か来て、

「俺【おりゃ】ぁ、

何ば(なにを)食うぎよかろうか」て、

お釈迦さんに言うたら、

「わりゃ(お前)は、

泥どん食うていっちょけ(泥など食うとけ)」

て言われたそうです。

そうしたら、また、蚯蚓が

「泥なか時ぁ、何しゅうか」て言うたので、今度は、

「道出て、死んでいっちょけ」て言われたそうです。

それで、土用の日の昼は、

蚯蚓が地面に出て死んでいるもんね。

(出典 佐賀県文化財調査報告書 第71集「~矢筈・神六の民俗~」p109)

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