武雄市西川登矢筈 松尾 ハルさん(大5生)
干支を決める時、牛ん背中に乗って鼠が行きおって。
牛が早う行こうで思うて行きおらしたぎにゃぁ、
着いたら、鼠がピーンと降りて、先ぃ行かしたちゅうけん、
「鼠が一番口ぃ、子、丑、虎」て言うちゅうて、なたぁ。
そいから、猫いっちょが入っちょらんちゅう。
猫は一番遅すうまで行かんやったちゅうもんじゃっけん、
そうして、行かしたぎ遅うなって、十二支に入られんやったちゅう。
そいけん、猫は入っとらんちゅう。
そいばぁっかい
(出典 ~矢筈・神六の民俗~P107)