多久市北多久町中ノ原 飯盛康晴さん(明43生)
今の村岡羊羹の、
今の社長のお父さんのお爺さんの、
まいっちょ【もう一人】のお婆さんかな。
そいけん【だから】、先々代のお婆さんが、
その、小豆を炊いて、それを煉(ね)って。
そして、その、秀吉公に献上したらしか。
そいぎぃ【そうしたら】、その時に秀吉公が、
「ようーがんとのできたなーあ」
と、言うことから、
「ようーがん」ちゅうて、そいから名前を、
「羊羹」て言うて、
付けたという話ゃ聞いとった。
[文化叙事伝説・英雄]
(出典 多久・飯盛翁が語る佐賀の民話 P101)