多久市北多久町中ノ原 飯盛康晴さん(明43生)

 あの、橋を渡いよったぎぃ【渡っていたら】、

役人がおって立札の立っとった。

〈このはし渡るべからず〉て。

そいで一休さんは、真ん中を通いよった。

「おい、おい。和尚、その、

〈はし渡っていかん〉て、

書(き)ゃあてあろうもん」

「いや。だから私は真ん中ば通いよっ」

て言うて、通いよったて。

(出典 多久・飯盛翁が語る佐賀の民話 P58)

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