多久市北多久町中ノ原 飯盛康晴さん(明43生)

 青年宿で泥鰌(どじょう)汁しよったぎぃ、

勘右衛門(かんね)が

豆腐一切れ持って行って、

炊きよったぎな、

その、もうぬくうなってきたぎにゃあ、

もう熱うなったもんじゃい。

そいもんじゃその、

泥鰌が豆腐の中(なき)ゃあ、

もう練(ね)ぇ込んでしもうたわけよ。

そいけん練込んでしもうたとば、

勘右衛門が持って行たて、

話ばしよったわけ。

[大成 五六九 泥鰌汁]
(出典 多久・飯盛翁が語る佐賀の民話 P47)

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