多久市北多久町中ノ原 飯盛康晴さん(明43生)

　あのね、やしにゃあ【こやし】をですね、

やしにゃあ桶（おけ）。

それを、

「さあ、下からわい【お前】抱えろ」

と言って、する頃に、

「さあ、尻（しっ）ば抱えろ」と言って、

その、桶をやったら、自分の尻を抱えて、

やしにゃあを被（かぶ）ったという。

［大成　三三四　瓶の尻］
（出典　多久・飯盛翁が語る佐賀の民話 P148）

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