多久市北多久町中ノ原 飯盛康晴さん(明43生)

 蛇が、その、助けられて、そして、その、嫁にきたと。

そして、子供ができて、可愛がってもらって。

そして、後で恩返しに来るような、そういうような

具体的なことはようわからんけれども、

そういうふうな動物の中にも、そういう恩ていうものを、その、持っておると。

だから人間な恩を忘れていかんばんて、

いう一つの教育として聞かされたですねぇ。

[大成 一一〇 蛇女房]類話

(出典 多久・飯盛翁が語る佐賀の民話 P16)

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