佐賀市大和町川上 池田種一さん

淀姫さんの楠と鎮西八郎為朝

淀姫さんの楠と鎮西八郎為朝

 今の神社の境内の西の方に、燃えてしまった楠の木の、と―か株のあっですもんね。

あの楠の木の枝が、大昔、嘉瀬川の反対側の都渡城(ととぎ)の辺までかかっとったそうです。

そいぎ、あの鎮西八郎為朝が、下の石井樋ん近くば通いよって、そこから見たぎ、大蛇のごと見えたて。

そいで、「大蛇の、川ば渡いよっ」ちゅうて、石井樋んから弓で射ったとかいう話のあっ。

そがん太かったて。

(出典 大和町の民話 P12)

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