佐賀市三瀬村藤原 男性(名前・年齢不詳)

もとは、ナギノ村て言いよったところに、

デンジと言う仙人みたいな人がおったそうです。

そうしたところが、元治元年三月三日の夜に、

白髪の老人がそのデンジの枕元に現れて、

「この部落にある池の中に青い石が入っとっ。

その青い石を捜せ。

そうして、その青い石を、

ナギノ部落にある天津神(あまつかみ)の尊の御神体として祀れ」と

いうお告げがあったそうです。

そうしたところが、目が覚めてから、村人に話して探してみたところが、

確かに青石があったそうです。

それで、その石を御神体として祀ったのが、唐川大明神て。

そいて、池からそのご神体が出て来たので、

そこは池田と言う名前になったて。

(出典 新佐賀市の民話 P8)

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