佐賀市三瀬村中村 本村キヲさん(明33生)

 むかーし、ある家に、

よく、座頭さん【目が見えない坊さん】が来られていました。

むかしは囲炉裏と言うのがあったから、

餅は灰(ひゃあ)の中(なきゃ)に入れて、

囲炉裏の中(なきゃあ)で焼いて食べていました。

だから、餅には灰が付いてます。

それで、餅を振ったら、灰が落ちるけど、

座頭さんが来たら、目が見えなくて分からないから、

そこの嫁さんは一緒に、しゃべらないで静かに食べていたそうです。

それで、そこの嫁さんは

一年に灰を三俵も食べていると言われてました。

そがしこの話【それだけの話】

(出典 新佐賀市の民話 P6)

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