佐賀市川副町野村 牟田 新一さん(明40生)

  ワラスボが鯛に恋したて。

鯛が、もう本当(ほん)に色の良(ゆ)うして

綺麗かもんじゃい、したばってんが、

鯛は、

「お前は好かん。そがい醜(みに)っか顔して、目は小(こ)ーもーして」ちゅうて、

嫌(きろ)うたて。

そいもんじゃってんが【それだから】、ワラスボは、

もう本当に憤慨して、歯ば、食いしばっとって。

(出典 新佐賀市の民話 P40)

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