佐賀市東与賀町溺東(からみひがし) 小林辰夫さん(大7生)

 むかぁし、犬の足は三本足だったそうですよ。

それから、五徳【火鉢に鉄瓶などを掛ける道具】は四本足だったそうです。

すると、お大師さんが犬に、

「お前は三本足じゃ歩かれんから、四本にしてやる」と言われたそうです。

それから、五徳には、

「お前は三本で立たるっから、四本もいらん。三本で良か」と言われました。

だから、犬は、

「お大師さんから貰った足を汚しちゃいかん」と言って、

片足あげて小便するようになりました。

そして、五徳は、それから三本足になったそうです。

(出典 新佐賀市の民話 P48)

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