佐賀市富士町大野 音成常良さん(大14生)

 むかしから、

鯰(なまず)は淀姫さん【淀姫神社】の使いと言われとっ。

そいぎ、

淀姫さんの社(やしろ)を造るて言うことになって、

大きか石の要(い)ったけんが、鯰が山から背負(かるう)て、

下(した)さい下(くだ)いよらしたて。

その途中で、

「淀姫神社の完成した」て話ば聞いて、

あすこに、

「いっちょかした【置いた】」て、言うことを聞きよったよ。

(出典 新佐賀市の民話 P13)

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