佐賀市長瀬町 納富信子さん(大14生)

 伊勢講と言って、昔は伊勢神宮さんお参りに行ってました。

そして、伊勢にお参りした時に、

佐賀の法螺(ほら)吹き者と東京の法螺吹き者が

伊勢の宿屋で一緒に泊まったわけです。

そしたら、東京の法螺吹き者が、

「お江戸は八百八町あっ」と言うわけですよ。

そうすると、佐賀の法螺吹き物は、

「おう、八百八町かー。

佐賀ん町はね、小路は、八幡小路(はちまんくうじ)のあっ。

そして、長瀬(ながせ)の瀬は、八戸(やえ)に巻いて。

そしてね、お殿様の馬場は八丁あっ。八丁馬場てね」と言うわけですよ。

それで、佐賀の法螺吹き者が勝ったそうです。

(出典 さが昔話 P55)

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