佐賀市長瀬町 納富信子さん(大14生)

 日本に象をインドから持って来(く)っわけでしょう。

そいぎ、お殿さんが、

「象と言うのは太かばってん、どんくらいあろーかねぇ」て言うたら、

そこにおった少し利口な子供が、

「船に乗って来たから、陸に上げる前に沈んだところに筋を入れといて、

そして、象を上げてしまって、その筋んところまで船が沈むように、

船に俵を載せたら、その俵の重さで象の重さがわかる」て言いんさったて。

そいけん、褒美(ほうび)を貰(もろ)うたて。

 

(出典 さがの昔話 P26)

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