小城市牛津町内砥川 陣内 金吾さん(明37生)

 むかし、弁慶が佐賀にやってきた時の話です。

砥川の小便谷まで来た時、山を眺めてから、弁慶さんは力が強かったので、

三人位で持ち上げる石を一人で持ちあげて、向うにブーンと投げたそうです。

それを、弁慶の投げ石て言いますが、

その石には、持ち上げた時、石が重かったので十本の指の型が付いているそうです。

それから、投げた時、弁慶さんが尻もちついて、小便をしてしまったそうです。

それが、小便谷という名前の由来になっています。

どんなに大干ばつになっても、水がダラダラと出て止まらないそうです。

(出典 牛津の民話 P102)

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