小城市芦刈町水田 水田スミ子さん(大10生)

 昔、干ばつで、芦刈の「八立虎」というあたりが、

干ばつで、水が少しも田に入らなくなって、

大不作になろうでしたことがあったそうです。

そうしたら、お島さんという人が、

牛津川に身投げしんさったそうです。

人身ごくうということでしょうかね、

それが、ズーッと下に流れて、

海まで流れていって流れ着いたのが、

今の沖ノ島ということです。

それで、お島さんの霊を慰めようと、

今でも、沖ノ島詣りがあっているそうです。

昔は、女はお詣りすることができなかったそうです。

それから、沖ノ島から石が何か拾ってきて、

神様に上げたら、難を逃れるという言い伝えもありますよ。

(出典 芦刈の民話 P19原題:27 お島さん)

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