神埼町竹原 古賀吉三さん(明23生)
しょう油豆ちゅうもんな、
また、こりゃあ、あんまい食ぶっぎにゃあくさんたぁ、
口のそずっことなって。
そいけんでけんて。
「味噌豆は、七里もたち帰って食え」て昔から言うちゃ。
味噌豆は少なかぎ、味噌のうまかてっちゃんのまい。
しょう油豆は一粒でん食うぎ、うまんなかて。
豆の、ううからんば、うまくなかて。
味噌豆は、少なくのう入れんば、うまんなか。
余計にいるっぎ、おおかけん、うまんなか。
しょう油豆は、もう、ううからんば、うもうなかて。
そいけん、しょう油豆は食うぎ、でけんち。
(出典 未発刊)