神埼町大門 八谷勘三さん(明24生)

 鶴が、傷ついて足ば怪我しとったてなた。

川ん中(なき)ゃあ入って、こう、ずっとしよったてっじゃん。

なしじゃろうかと思うて、誰(だい)じゃい行たてみたて。

そうしたぎぃ、そや、湯の出よったて。

そいからが、あの湯は鶴が、あがんとした。

(出典 未発刊)

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