神埼町伏部 木村勝喜さん(37)

 お釈迦さんから、

いろいろな授けがあったでしょうね。

「お前は何を食え、かれを食え」と、

言うごたっふうじゃったでしようね。

やつぱいあの、お釈迦さんが生まれてから

その、生まれた誕生日かなんかその、

ないか、めでたい、あぎゃんと、言葉にね、雀は早く行ったから、

「お前は、いちばん良か米食え」とか。

そして、またあの、燕にはね、

「お前は、虫けらでも食え」て。

そいから蛇がですね、

「そいぎぃ、俺(おい)は何食うじゃろうか」

「俺の尻(しい)どん食え」て、

蛙が言うたらしいです。

そいぎい、今でもやつばいその蛙は、

あい、ないか蛇から

尻から食われていくというような話。

[大成 七二 蛙と蛇]

(出典 未発刊) 

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