神埼町伏部 木村勝喜さん(明37生)
お釈迦さんから、
いろいろな授けがあったでしょうね。
「お前は何を食え、かれを食え」と、
言うごたっふうじゃったでしようね。
やつぱいあの、お釈迦さんが生まれてから
その、生まれた誕生日かなんかその、
ないか、めでたい、あぎゃんと、言葉にね、雀は早く行ったから、
「お前は、いちばん良か米食え」とか。
そして、またあの、燕にはね、
「お前は、虫けらでも食え」て。
そいから蛇がですね、
「そいぎぃ、俺(おい)は何食うじゃろうか」
「俺の尻(しい)どん食え」て、
蛙が言うたらしいです。
そいぎい、今でもやつばいその蛙は、
あい、ないか蛇から
尻から食われていくというような話。
[大成 七二 蛙と蛇]
(出典 未発刊)
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