神埼市千代田町千歳崎村 島 タケさん(大3生)

  曽呂利新左衛門という人が、

一休さんに勝ちたいと思っていたそうです。

ある時、今日こそ負くんもんか、と思って、

一休さんのところに行って、問答をしたそうです。

曽呂利新左衛門は、一休さんに

「一休さん、仏さんにお詣りする時、

ナムアミダブツとナンマイダーと、どっちがほんなごと【本当】ねぇ」

と言われたそうです。

そうしたら、一休さんは困ったようにして考えいましたが、しばらくしてから、

「そろりー」と言われたそうです。

曽呂利新左衛門だから、

「そろり」と呼んだそうです。

そうしたら、曽呂利新左衛門が、

「はーい」と言ったので、

「ほら、お前は曽呂利新左衛門じゃろうが。

そいばってんが【それでも】、『そろりー』と言ったら、

『はい』と返事したろうが。

そいと同じで、ナムアミダブツもナンマイダーも、どっちも同じ」

と言われたそうです。 

(出典 千代田の民話 P170

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