鹿島市末光 織田 茂さん(大15生)

 約千三百年ぐらい前ですかなあ。

日本武尊がこちらに来たと。もうひぐらしして、

「もうここらで、上陸しようじゃないか」と言うことで、

上陸するために船を繋がれて、

そして今のおそらく末光のどのあたりか、泊まりに行った。

そして、夜が明けてみたら、

その艫綱(ともづな)を繋(つな)いで、

大きな藤の木にその船を繋いで、大丈夫だったんだ、

非常に喜ばれて、

藤の津という名前をお付けになり、それが藤津の地名で。

[文化叙事伝説(起源)]

(出典 未発刊)

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