鹿島市古枝字中尾 細竹勇次郎さん(大15生)

                   鹿島市 尾崎 斉さん(昭3生)

鹿島市尾崎 猪 佐吉さん(大10生)

 みそ五郎どんの足跡のあっ。

鎮西八郎為朝のことじゃなかろうか、と言う話もある。

そいで、そっから、尾根の方に道のあって、

そして今は、みかん畑になっとですけども、

そこが昔から

「馬つぎ場」て。

そこから弓の、あの、練習をして、

そこを基準にして西の方、こっちの方と、

あの、昔の弓の山、矢立てあっですもん。

その矢が流れて射った所が、

「流矢」と言う。

そう言う風なお話が。(細竹勇次郎談)

そいから私の所にね、田ん中が「的場」ちてね。

そけその、鎮西八郎為朝が弓を射って、

「的場」と言う。(尾崎 斉談)

そいから「矢立」て言うて、そいで「矢答」ちゅうて。

流鏑馬(やぶさめ)に射ったとじゃろう、山の上で。

そいけん流れ矢が飛うで、

「流矢」て。(尾崎 猪佐吉談)

[文化叙事伝説(起源)]

(出典 未発刊)

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