三田川町曽根 古賀フユさん(明38生)

 嫁くさんのずっと仏さん詣いを

夜さいしんさっもんじゃいなた、

騙そうでて面被ってなた、脅しんさっ。

そうすっぎにゃ、お面の、家(うち)さい来てから、

お姑(か)さんじゃったもんじゃい、早(はよ)う行たて

のきゅうでしなっ時、のけんもんじゃい、

「お姑さん、なしのかんじゃろうかあ」ち言うて。

「自分が、俺(おい)が悪かったあ。

お前(まい)ば、そがんしゅっ、しよったけん」て言うて。

「嫁くさんの、のけてくんさった」ちゅう話。

(出典 未発刊)

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