三田川町立野 福島康夫さん(大6生)

 むかしゃ。

倉庫ち言いよったですね。

米倉庫。

あれにその、米をその、満杯してやったと。

地主さんがですね。

それをその、蟻が見つけて、そしてその、

自分の巣に持って行くわけですね、一粒ずつ。

そいけんその、あんた、蔵ん中に入っとる米だから、

あんた、どれだけかかるかわからんですたいね。

そぎゃな話をしよらしたですたい。

そいけん、もう、こいば話よんなら

何千年かかっじゃいわからんけんが、ち()うて。

(出典 未発刊)

標準語版 TOPへ