三田川町目達原 大塚サヤさん(大10生)

 旅館に泊まりに行ったとでしょ。

そしたら、旅館の女中さんが、あの、泊まっとっお客さんが財布でも

物忘れて行ったら、自分達が貰おうと思うて、茗荷をご馳走しとったて。

そうして、今度は帰る時は、あの、旅館の女中さんが、

あの、お金取るのを忘れて損したて。

女中さんも食べとんさったけんね。

[大成 茗荷女房 三九二]

   (出典 未発刊)

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